飲酒運転厳禁、たのん「マス」 コラボ升で啓発、兵庫・西宮署と日本酒メーカー

西宮署員(右)から飲酒運転撲滅に向けたオリジナルの升を受け取る買い物客=西宮市今津出在家町

 飲酒運転の撲滅を目指し、兵庫県警西宮署と日本酒メーカー大関グループの「関寿庵(せきじゅあん)」がオリジナルの升を共同で制作した。側面には署員考案の文言「飲酒運転絶対あかん! 安全運転でたのん升!!」の焼き印。年末に向けて、街頭キャンペーンなどで配布する。

 同署交通1課の谷川恵美巡査部長(41)が「お酒を飲む人に向けた注意喚起をしたい」と発案し、同社に協力を依頼。升は「大関」の焼き印も入った1合升で、100個作った。

 同社の脇本公康副社長は、営業で県外へ行くときは「経費がかさんでも電車で移動する」と社員の飲酒運転対策を徹底しているという。「酒造会社としての責任がある。お酒は楽しくおいしく飲んでほしい」と話した。

 このほど、同社が展開する店舗「甘辛の関寿庵」(同県西宮市今津出在家町)では、訪れた買い物客に升を手渡した。受け取った男性(69)=同市=は「『飲んだら乗るな』は当たり前だが、普段からこの升を見たら気を付けるようにしたい」と話した。(村上貴浩)

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