最優秀監督賞発表 ハイド監督とシューマッカー監督がともに初受賞

日本時間11月15日、全米野球記者協会(BBWAA)の記者投票で決まる最優秀監督賞の受賞者が発表され、アメリカン・リーグはリーグ最多の101勝を挙げたオリオールズのブランドン・ハイド監督、ナショナル・リーグは1点差ゲームに驚異的な強さを発揮してワイルドカードを獲得したマーリンズのスキップ・シューマッカー監督が選出された。ともにキャリア初受賞。ハイド監督は就任5年目、シューマッカー監督は就任1年目で栄誉を手にした。

ハイド監督が就任したのは、オリオールズが115敗を喫したシーズンの直後、2018年12月のことだった。2021年も52勝110敗とチーム再建に伴う低迷が続いていたオリオールズだが、アドリー・ラッチマンの登場とともに浮上の兆しを見せ、昨季は83勝79敗と勝ち越し。そして、ラッチマンに加えてガナー・ヘンダーソンが新人王に輝く活躍を見せた今季は、1980年以来となるシーズン100勝を突破し、101勝61敗というリーグ最高の成績を残した。地区シリーズではレンジャーズに3連敗を喫し、後味の悪いシーズンとなってしまったが、レギュラーシーズンで素晴らしい戦いを見せたことに変わりはない。オリオールズから最優秀監督賞が選ばれるのはハイド監督が4人目である。

シューマッカー監督は今季からマーリンズを率いており、得失点差-57という数字が示すように、豊富な戦力を抱えていたわけではなかったが、1点差ゲームに33勝14敗という驚異的な強さを発揮し、ワイルドカードを獲得。球団史上4度目、短縮シーズンの2020年を除くと2003年以来20年ぶりとなるポストシーズン進出を成し遂げた。選手としてメジャーでプレーした経験がないハイド監督とは対照的に、シューマッカー監督はカージナルス、ドジャース、レッズで合計11シーズンのメジャー経験があり、2011年にはカージナルスの主力選手としてワールドシリーズ制覇も経験。マーリンズからの最優秀監督賞もシューマッカー監督が4人目となった。

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