特殊詐欺事件 宇都宮市の60代女性が約9400万円の被害

 今年(2023年)7月から10月にかけて、宇都宮市の60代の女性が約9400万円をだまし取られる被害にあいました。被害額は今年の最高額で、警察は特殊詐欺事件として捜査を進めています。

 宇都宮中央警察署によりますと、今年7月8日、宇都宮市の69歳の保育士の女性の携帯電話に電話料金に関するショートメールが入りました。女性は、ショートメールに記載されていた電話番号に連絡したことをきっかけにその後、複数回にわたり通信事業者や警察官などを名乗る男から電話があり「サイトの未納料金がある。電子マネーで支払って下さい」などと言われました。

 これを信じた女性は宇都宮市内のコンビニエンスストアで10万円相当の電子マネーを購入しシリアル番号を男に電話で教えたほか、7月から10月までの3カ月の間に310回にわたり指定された口座に現金合わせて約9400万円を振り込みました。

 女性は男らが名乗った実在の会社名をインターネットで検索するとこの会社のホームページに詐欺の注意喚起が掲載されていたことから被害に気付いたということです。

 被害額は今年の栃木県内の最高額で、警察は特殊詐欺事件として捜査を進めています。

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