「虐待から児童を守れ」児童相談所と警察が合同訓練

 栃木県内で児童虐待の相談が高止まりとなる中、宇都宮市にある県警察学校で14日、児童相談所と警察が合同で対応訓練を行いました。

 訓練には児童相談所の職員と警察官の合わせて約70人が参加しました。この訓練は、児童虐待に迅速に対応し、児童相談所と警察の連携を強化しようと2014年から毎年行っているものです。10回目となる今回は、住宅に見立てた建物を使って児童虐待が疑われる3つの場面を想定して、子どもを保護するまでの一連の手順を確かめました。

 このうち、児童相談所の立ち入り調査を親が拒否した場面では、子どもの安全を確認するため、家庭裁判所の許可に基づき強制的に捜索を行いました。職員らは押し入れの中から手足を縛られた子どもを発見すると複数のあざを確認したことから一時保護しました。

 警察によりますと警察から児童相談所への児童虐待の通告人数は、県内では2019年を境に一気に増加していて、今年に入ってから先月(10月)末までに638人と去年の同じ時期と比べて116人増加しているということです。

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