大型マグロ、個体記録を義務化へ 不正漁獲防止策、水産庁が検討

 水産庁は15日、クロマグロの不正漁獲防止に向け、漁業者や漁協に対し、30キロ以上の大型魚の漁獲個体数の報告を求めるとともに、個体ごとの重量の記録や保存を義務付ける方向で検討していることを明らかにした。青森県の大間産クロマグロの漁獲量が一部未報告だった問題の再発防止策として、同日の自民党会合で提示した。

 関連法の改正案を、来年の通常国会に提出する方針。義務付けへの違反には、刑事罰や行政罰を科す見通し。

 漁業者らは都道府県や国に重量ベースで報告している。しかし大型のマグロは1匹ずつ取引しているのが実態で、個体ごとの報告を求めることで、不正漁獲を特定しやすくなる。

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