ゴールドグラブ賞4度のチャップマン 新天地はナ・リーグ西地区か

今オフのFA市場の野手で大谷翔平、コディ・ベリンジャーに次ぐ大物の1人と目されているのがマット・チャップマンだ。近年は打撃面で低迷が続いているものの、30本塁打を狙えるパンチ力を持ち、ゴールドグラブ賞を4度(2018~19年、2021年、2023年)、プラチナグラブ賞を2度(2018~19年)受賞しているように、三塁の守備は一級品。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は、チャップマンが今オフのFA市場で得る契約について「総額1億5000万ドル近い金額になるだろう」と予想している。

そんなチャップマンの移籍先として浮上しているのが、ナショナル・リーグ西地区で「打倒・ドジャース」を目指す2チームだ。「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者は「ジャイアンツとダイヤモンドバックスの2チームがチャップマン獲得に興味を示すだろう」とリポート。特にジャイアンツは今オフ、ボブ・メルビン監督が就任。チャップマンにとって、アスレチックスで過ごしたメジャー最初の5シーズンの監督であり、メルビン監督がサンフランシスコの地で教え子と再会という展開は十分に考えられる。

一方、今季22年ぶりのリーグ優勝を成し遂げたダイヤモンドバックスは、三塁が補強ポイントとなっている。今季、三塁手としてのスタメン出場はエマニュエル・リベラの54試合がチーム最多で、ジョシュ・ロハスが40試合、エバン・ロンゴリアが36試合、ジェイス・ピーターソンが24試合など、レギュラーを固定することができなかった。ルルデス・グリエルJr.がFAとなった外野の1枠を除けば、他のポジションはほぼレギュラーを固定できているだけに、大物三塁手を獲得できれば、一気に野手陣の安定性は増す。

なお、チャップマンの移籍先としてジャイアンツとダイヤモンドバックスの2チームが浮上するのは今回が初めてではなく、ヘイマン記者も先週、三塁手補強を目指しているチームとしてこの2チームの名前を挙げていた。FAになる前にブルージェイズからの契約延長オファーを断っていたことが明らかになったチャップマンだが、ナ・リーグ西地区を新天地に選ぶことになるのだろうか。

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