犬がいる部屋に置くべきではない5つのもの タブーな理由に「危険なこともある」「舐めると危ないかも」

犬が過ごす部屋は「犬にとって安全な環境」を徹底して

犬が過ごす部屋は、愛犬にとって快適で安全な環境を整えてあげることが大事です。室温や湿度、犬の習性を理解した上で安心して過ごせる環境を工夫して作ることで、ストレスフリーで過ごすことができます。

快適に過ごせることだけでなく、愛犬が怪我や誤飲または中毒症状などを引き起こさないことも重要です。犬が招きがちなトラブルを念頭に室内に危険なものはないのか、今一度チェックしてみましょう。

犬がいる部屋に置くべきではない5つのもの

犬が過ごす部屋は、犬にとって危険なものをなるべく置かないよう配慮したり、手の届かない場所に片付けるなど、気をつけるべきことがたくさんあります。ここでは、犬がいる部屋に置くべきではないものを紹介するので、参考にしてください。

1.床置き暖房器具

寒い時期に活躍する電気ストーブや石油ストーブなどの床置き暖房器具は、犬が体を温めようと必要以上に近づいてしまう恐れがあるので、注意が必要です。

部屋を暖めるためには必要不可欠な家電なので、暖房器具の周りを柵で覆ったり、愛犬が過ごすスペースとは違う場所に設置するなど、近づけないよう対策しましょう。

2.毒性のある観葉植物

最近は観葉植物を室内に飾るインテリアが人気ですが、人気の観葉植物の中には犬が食べたり舐めたりしてしまうと、有毒性のある観葉植物もあるので注意が必要です。

  • ポトス
  • アロエ
  • ディフェンバキア
  • ドラセナ
  • ソテツ
  • アイビー
  • ポインセチア
  • ナンテン

これらは観葉植物として人気が高く、室内を彩るために飾るご家庭も多くありますが、犬が誤飲してしまうと非常に危険です。

嘔吐や下痢、腹痛、呼吸困難、麻痺、昏睡状態に陥るなど、重篤な症状を引き起こす危険性があるので、上記の観葉植物は犬が過ごす部屋に置かないよう気をつけましょう。

3.犬の口にすっぽり入る大きさのもの

犬の口にすっぽり入る大きさの部品やおもちゃなどは、床に転がしっぱなしにしたり、テーブルの上に置きっぱなしにしないようにしましょう。

口にすっぽり入ってしまう大きさの場合、口の中に入れて遊んでいる最中に誤って飲み込んでしまう恐れがあります。喉につっかえて窒息に陥ったり胃腸に到達してしまった場合、腸閉塞などの重篤な症状を引き起こす危険性も考えられます。

4.タバコや薬など誤飲しやすい有害物

タバコや薬など、普段飼い主さんが口にしているものに多くの犬が興味を示します。飼い主の真似をして放置されたタバコや薬を誤飲したり舐めたりする事例は、多数報告されているので非常に危険です。

飲み込んでしまった場合、薬による副作用が重症化してしまったりタバコのニコチンによる中毒症状が重症化し、最悪の場合、死に至る危険性もあります。絶対に放置せず、愛犬の手の届かないところに保管しましょう。

5.電気コード類

電気コード類による怪我は数多く報告されています。特に好奇心旺盛な子犬や若い年齢の犬は、興味本位でコード類をかじったり舐めたりするため、感電してしまう恐れがあります。

コード類はコード収納ボックスなどに入れて保管したり、剥き出しの状態にならないよう対策を施したりと配慮しましょう。

まとめ

いかがでしたか。犬が過ごす部屋は、愛犬にとって安全に配慮された状態であることが理想です。特に留守番の時間が多いご家庭では、愛犬がひとりでも危険な目に遭わないよう、万全の状態へと留守番環境を整えてあげましょう。

(獣医師監修:平松育子)

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