ヤンキースは「先発投手市場で最も活発に動いているチームの1つ」

ヤンキースは今季メジャー25位の得点数に終わった打線の補強を目指す一方で、ゲリット・コールしか頼れる投手がいなかった先発ローテーションの強化にも動いているようだ。「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者によると、ヤンキースは先発投手市場で最も活発に動いているチームの1つだという。モロシ記者が得た情報によると、ヤンキースはフィリーズからFAとなったアーロン・ノラと、まもなくポスティング公示される見込みの山本由伸に興味を示しているとみられる。

今季のヤンキースは得点力不足に苦しんだ。打撃の部門別成績を見ると、四球でリーグ3位、本塁打で同6位にランクインしているのが目立つくらいで、得点、二塁打、打率、出塁率、長打率などは軒並みリーグの下位に低迷。ブライアン・キャッシュマンGMが打線の補強を今オフの最優先課題に挙げるのは当然であり、ヤンキースの最優先の補強ターゲットはカブスからFAとなったコディ・ベリンジャーであることが報じられている。

しかし、先発ローテーションに目を移してみると、規定投球回をクリアしたのはサイ・ヤング賞の最有力候補と目されるエース右腕のコールだけ。4年目の右腕クラーク・シュミットが159イニングで9勝9敗、防御率4.64と健闘したが、大型契約で加入した新戦力左腕のカルロス・ロドンも含め、ほぼ総倒れの状態だった。そんなボロボロのローテーションからルイス・セベリーノとフランキー・モンタスがFAとなり、先発投手の補強も必須の状況となっている。

ノラは短縮シーズンの2020年を除いて、5年連続で180イニング以上を投げて200奪三振以上を記録。その期間中に2ケタ勝利を4度マークするなど、一定以上の労働量を計算できる先発投手である。計算の立ちにくい投手が多いヤンキース先発陣にとって、格好の補強ターゲットと言えるだろう。また、山本に関しては、キャッシュマンGMが直々に来日してノーヒットノーランを達成した試合を観戦。コールに次ぐ「先発2番手候補」として獲得に動くことは間違いない。

辛うじてレギュラーシーズン勝ち越しは達成したものの、82勝80敗で7年ぶりの地区4位に沈んだヤンキース。来季の再浮上に向けて、投打両面の戦力アップを成し遂げることはできるだろうか。

The post ヤンキースは「先発投手市場で最も活発に動いているチームの1つ」 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.