日本酒を楽しむ集い“世界鷹ささの会”開催 埼玉政財界や文化人ら340人、「金紋世界鷹」など10銘柄楽しむ 副知事に寄付金贈呈、累計1500万円超に

きき酒コンテストに挑戦する参加者=10日、さいたま市中央区のホテルブリランテ武蔵野

 日本酒を楽しむ集い「第18回世界鷹ささの会」が10日、埼玉県さいたま市中央区で開かれ、県内政財界や文化人ら約340人が銘酒を飲み交わしながら歓談した。

 同会は小山本家酒造をはじめとする「世界鷹小山家グループ」が全国5社7工場で醸し出す清酒を地元の人たちに愛飲してもらおうと、同グループとゆかりのある12人が世話人(代表世話人・藤原秀次郎しまむら相談役)となり、20年前に始まった。会場には県内限定の清酒「金紋世界鷹」など10銘柄が振る舞われた。

 同グループの小山景市会長は「清酒の消費量は10年前と比べ約3割減で業界は厳しい状況だが、皆さまのご支援のおかげでわがグループの売上は伸びている。今日は、多くのお酒を飲み比べてご批評いただきたい」とあいさつ。2023「Miss SAKE」埼玉代表の松崎美稀さんらも来場した。

 毎回好評の「きき酒コンテスト」も開催。吟醸酒6銘柄を相手に来場者が挑戦し、優秀者19人に世界鷹認定きき酒伝道師の称号が授与された。今回は望月印刷、グローバルソフトウェアと共同開発した利き酒アプリを使って集計をスムーズに進めた。

 県NPO基金への寄付金贈呈では、昨年10月からの売上の一部として105万円が砂川裕紀副知事に手渡された。今回で14回目となり、寄付金の累計は1556万5300円となった。

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