【マイルCS/人気傾向】ソウルラッシュに“黄信号” 4人気以下「5勝3着7回」でヒモ荒れ注意

11月19日に京都競馬場で行われる第40回マイルSC(GI、芝1600m)のデータを紹介する。

安田記念2着からのセリフォス、毎日王冠3着から本番で巻き返しを図るシュネルマイスター、富士S勝ちのナミュール、毎日王冠を制し4連勝中のエルトンバローズらが激突。

ここでは過去10年データから、予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。

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■前走負けた上位人気馬が狙い

過去10年、1番人気は【2.1.2.5】勝率20.0%、連対率30.0%、複勝率50.0%。1番人気で勝った馬は2020年と21年で連覇したグランアレグリアのみと絶対的な安定感はない。しかしこのうち、前走GI組に限定すると【2.1.1.1】となり、今年1番人気に推されそうなセリフォスは堅実に走ってきそうだ。

以下、2番人気【1.4.1.4】連対率50.0%、3番人気【2.4.0.4】連対率60.0%で、いずれも複勝回収値は100以上を記録。また、1~3番人気のうち、前走1着馬は【1.2.1.7】勝率9.1%、複勝率36.4%に対して、前走2~5着馬は【4.7.2.4】勝率23.5%、複勝率76.5%と、倍以上の成績をマークしている。この条件にハマりなそうなシュネルマイスターには追い風だ。

勝った馬の勢いに乗りたくなるが、2~5着馬の17頭中16頭はその年の秋に1戦以上走っていた馬で、前走が叩き台かつ大崩れしなかった馬の本領発揮パターンが基本傾向だ。今年、上位人気に推されそうなソウルラッシュは前走オールカマー1着馬と、割り引きが必要だろう。

■人気薄で狙うなら……

2桁人気馬の好走は近年ゼロで、4~9番人気が【5.1.7.47】と中穴もしばしば好走。同人気のうち、モーリスとダノンシャークの勝ち馬2頭を除くと、全て追分ファーム、ノーザンファーム、社台ファーム生産馬。もとよりノーザンファームが5勝を挙げるレースだが、大手牧場生産で人気がないならむしろ買いだ。毎日王冠組のソーヴァリアントレッドモンレーヴ、富士S組のジャスティンカフェイルーシヴパンサーが4~9番人気に収まるようならしっかり拾いたい。

過去10年で1+2+3番人気の組み合わせは2013年の1回、1+2番人気は2回、1+3番人気は2回、2+3番人気は1回。3連複の万馬券は過去10年で2回(いずれも2万馬券)、馬連も昨年こそ万馬券だったが、3桁配当が3回、他10~30倍台の決着と堅めである。

例年、少なくとも1頭は1~3番人気馬が好走しており、回収値と安定感を鑑みると軸は2、3番人気から入るのがベター。穴馬は3列目に入れて妙味を狙うレースだろう。

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文●SPREAD編集部

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