大西飛行士「船外活動に挑戦を」 25年、宇宙に2回目の滞在へ

オンラインで記者会見する大西卓哉飛行士=15日(JAXAの中継より)

 2025年ごろに2回目の国際宇宙ステーション(ISS)滞在が決まった宇宙航空研究開発機構(JAXA)の大西卓哉飛行士(47)が15日、オンラインで米国から記者会見し、将来の有人月探査も見据えて「具体的な目標としては(未経験の)船外活動に挑戦したい」と抱負を語った。

 大西さんは、ISSでの活動が月探査など今後の宇宙開発につながるとして「月面での活動では船外活動が必須のスキルになる。チャンスを獲得して、自分も経験を積めれば良い」と述べた。16年以来となる滞在は約半年間の予定で、日本の実験棟「きぼう」などの施設保全や、科学実験に取り組む。

 大西さんは09年に飛行士候補に選ばれ、16年に初めてISSに滞在。飛行士を地上から支えるフライトディレクターとしても活動しており「二足のわらじで両方の世界を経験した。地上の動きが分かることは自分の大きなアドバンテージだ」とも強調した。

 25年ごろには米主導の有人月探査「アルテミス計画」が本格化するとみられている。「機会があれば狙ってみたい」と目を輝かせた。

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