アーセナルとフランス代表のレジェンド、ライスの適正ポジションについて言及

写真:ライスは「8番」の役割にもやりがいを感じているという

かつてアーセナルなどでプレーした元フランス代表MFのエマニュエル・プティ氏が、現在アーセナルに所属するイングランド代表MFデクラン・ライスの適正ポジションについて言及した。イギリス『デイリーミラー』電子版が報じている。

今夏、クラブ史上最高額となる1億500万ポンド(約197億5610万円)で加入したライスは、最近は8番のポジション(インサイドハーフ)で好パフォーマンスを見せている。しかしプティ氏は、ライスの適正はより低い位置にあるはずだと言及している。

「アーセナルにおけるデクラン・ライスの優先事項は、チームのバランスを維持し、チームのためにボールを奪い返すことにあるはずだ。彼はその役割を非常にうまくこなすことができる。彼は素晴らしいホールディングMF(アンカー、守備的MF)の選手なので、昨シーズン、グラニト・ジャカ(現レヴァークーゼン)が務めていた8番の役割では、彼の能力が少し無駄になっていると思う」

「ジャカのようなプレーを彼に求めることはできない。それは彼のポジションではないからだ。彼のベストポジションはホールディングMFであり、ミケル・アルテタ監督は彼をそのポジションで起用すべきだ」

その上で、プティ氏はバイエルンに所属する2人のドイツ代表MFの獲得をアーセナルに進言した。

「もし私がアーセナルの責任者だったら、ヨシュア・キミッヒとレオン・ゴレツカをターゲットにするだろう。彼らは両方とも経験豊富な素晴らしい選手で、数年間にわたってバイエルンに所属しており、恐らく新しいチャレンジを望んでいるはずだ。2人ともまだ28歳で、長年にわたってレベルの高いプレーを見せている。たとえ値段が高くても、アーセナルにとっては素晴らしい補強になるだろう」

なお、ライス自身は自身のベストポジションは6番(守備的MF)であることを認めつつ、一方で8番の役割にもやりがいを感じているようだ。

「僕のベストポジションは恐らく6番だ。僕の最大の強みは、相手のプレーを崩して深い位置でボールを奪うことだから。でも、8番でプレーする時は興奮する。自分の別の能力を見せることができるからね」

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