台湾野党、総統選の候補一本化へ 与党・民進党の頼氏と接戦も

野党候補一本化の合意後に撮影に応じる(左から)国民党の朱立倫主席、侯友宜・新北市長、馬英九前総統、台湾民衆党の柯文哲・前台北市長=15日、台北(中央通信社=共同)

 【台北共同】来年1月の台湾総統選で、対中融和路線の最大野党、国民党と野党第2党の台湾民衆党は15日、候補を一本化することで合意した。一本化が実現すれば選挙戦の構図が一変し、中国が台湾独立派と見なす与党、民主進歩党(民進党)候補の頼清徳副総統との間で接戦となるとみられる。

 野党側は2期続く民進党政権下で中国との対立が先鋭化し台湾海峡の安全保障環境が悪化したと批判し、中国との対話の重要性を強調。政権交代による中台関係の緊張緩和を訴えており、総統選の結果は東アジアの安保環境に影響を与える。

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