J1首位で次節にも初優勝が決まる可能性のある神戸は15日、いぶきの森球技場（神戸市西区）でファンクラブ会員向けに練習を公開した。25日のホーム名古屋戦（ノエビアスタジアム神戸）を含め、今季は残り2試合。神戸U-18から生え抜きのMF佐々木は「ここまで来たらサポーターとともに優勝したい」と気勢を上げた。
けがで2試合連続欠場のMF山口が練習に姿を見せず、不安を残すが、神戸は本拠地でシャーレ（優勝皿）を掲げられるか。勝ち点2差で迫る2位横浜Mが24日の新潟戦で引き分け以下に終わり、かつ神戸が25日の試合に勝つことが条件になる。
5位の名古屋は3バック。0-2の完敗を喫した9月の広島戦のように、今季の神戸が対応に苦慮している守備陣形だ。DF山川は「そこはチームとしてやり方を固めたい」とし、佐々木は「僕ら前線が早めにゴールを」と打開を図る。
尼崎市出身の山川は筑波大時代を除き、中学1年から神戸に在籍する。「ノエスタの声援は本当に力になる。勝って神戸讃歌（さんか）を歌えることがすごく幸せ」と、大一番での合唱を夢見る。（有島弘記）
