図書館の本30冊破られる、高松 人気小説、被害届検討

ページが破り取られた高松市中央図書館の蔵書

 高松市中央図書館は15日、所蔵する小説などのページが破り取られる被害が昨年以降相次ぎ、約30冊で確認されたと明らかにした。東野圭吾さんや湊かなえさん、桐野夏生さんら人気作家の作品で、100ページ以上破られた本のほか、ミステリーの結末が読めなくなったケースもあるという。同館は悪質ないたずらとみて、器物損壊容疑での被害届提出を検討している。

 同館によると、昨年以降、利用者からの申告や蔵書の整理中に被害を確認。今年7月から警告する張り紙を館内に掲示したが、被害が続いている。本が返却された際に損傷は確認されていないため、館内で破られたとみている。

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