暗闇に浮かぶ「赤橋」 風情醸す 吉備中央、宇甘渓ライトアップ

ライトアップされ、落ち着いた風情を醸す宇甘渓の「赤橋」周辺

 岡山県吉備中央町下加茂の景勝地・宇甘渓で、今年もライトアップが行われている。本格的な紅葉はこれからとみられるが、シンボルの「赤橋」とうっすら色づいた木々が暗闇に浮かび、渓谷の秋を演出している。

 赤橋は旭川の支流・宇甘川に架かる長さ約50メートルの橋。町は欄干などに取り付けた電球約500個と、スポットライトで一帯を彩っている。町観光協会によると、紅葉は例年より1週間ほど遅れているが、赤や黄に染まり始めた木もあり、水面に逆さまに映り込んだ景色と合わせ落ち着いた風情を醸している。

 点灯は午後5時~9時で26日まで。同協会は「昼と夜で変わる景観を楽しんでほしい」と呼びかけている。赤橋の近くの宇甘渓自然公園休憩所では18、19日にイノシシ汁、23、25、26日に自然薯(じねんじょ)のコロッケなどを午前10時から販売する。

 宇甘渓は岡山市境近くに位置し、県道沿い約1キロにわたってモミジなどが茂る紅葉スポット。

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