安井順平、自身が演じる辛島部長は「ザ・中間管理職です」

歌と踊りをこよなく愛するヒロイン・スズ子(趣里)が、やがて戦後を明るく照らすスター歌手へと成長していく姿を描く連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK朝ドラ)。スズ子が所属する「梅丸楽劇団」の制作部長・辛島一平を演じる安井順平が、自身の役柄について語った。

『ブギウギ』にて、辛島一平役を演じる安井順平(C)NHK

『半分、青い。』(2018年)、『ちむどんどん』(2022年)に続き、今作が3回目の朝ドラ出演となる安井。これまでの出演作では「短い期間でどうインパクトを残すかを考えていた」という安井だが、「『ブギウギ』では出演する期間が比較的長いので、役の側面だけじゃなく、深い部分をどう演じるか、そういった役作りをできるのが純粋にうれしかったですね。」と喜びを表した。

今作で安井が演じる辛島部長は、新たに東京で旗揚げされた「梅丸楽劇団」の制作部長で、いつも大物作曲家や演出家、歌手らの間に挟まれて苦しい思いをしているという役柄だ。作中での辛島部長の立ち位置については、安井自身も「ザ・中間管理職です。上からも下からも板挟みにあい、なんだったら横からも来る感じです(笑)視聴者の皆さんにも共感していただきやすい人物じゃないでしょうか」と分析する。

■ 「どんなことがあっても、きっとスズ子を応援する」

そんな辛島部長にとって唯一の自慢は、「福来スズ子を羽鳥先生に引き合わせたことです。『俺がいなかったら福来スズ子と羽鳥先生の共同制作はなかった!俺の手柄だ!』と辛島は思っているはず」と語る安井。

「だから、これからどんなことがあっても、きっとスズ子のことを応援し続けると思います。情けない部分や、長いものに巻かれちゃうところもありますが、不条理な発言をしても「何だよ辛島!」と思いつつ許せちゃうような人柄が出ていればいいですね」と語った。

また、放送にあたり、「スズ子が歌って踊るシーンがいちばんの見どころではないでしょうか。心の底から楽しんでいる姿って、自然に見ちゃいますよね。そのついでに辛島も見ていただければ幸いです。これからスズ子の人生にはいろいろなことが起こっていきますが、それでもきっと元気で前向きな、希望に満ちたドラマになっていくと思いますので、視聴者の皆さんには最後まで見守っていただきたいです」とメッセージを送った。

『ブギウギ』の放送は、NHK総合で朝8時から、BSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。

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