瀬戸内の離島の魅力が満載!「GLAMPROOKしまなみ」宿泊レポート(ホテル棟)

瀬戸内の小さな島にあるホテル

「瀬戸内」。日本旅行が好きな人は、最近、この地名を聴く機会が増えたのではないでしょうか?

広島や大阪、四国、九州の間に広がる瀬戸内海は、サイクリングロード「しまなみ海道」や、「アートの島」直島などがあることで知られています。

複数の島が織りなす瀬戸内海は、ドイツの地理学者・リヒトホーフェンが「世界一美しい」と呼んだ景勝地。地域内には美しい景観を楽しめるホテルは多くありますが、2020年、注目のホテルがまたひとつ、誕生しました。

GLAMPROOKしまなみ」は、人口約10人の小島・馬島のホテル・グランピング施設。「しまなみ海道」の途中にある、静かなビーチリゾートです。

ここを2023年10月、MATCHAライターのMizzochiが宿泊体験しました。

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送迎

「GLAMPROOKしまなみ」がある馬島は、一般車では入島できない特別な島です。

そのため、「GLAMPROOKしまなみ」に行く場合は、今治港からボートか車で送迎してもらいます。

宿泊当日は、雨模様でした。私はもともと、ボートでの送迎をお願いしていたのですが、強風により車での送迎に変更となりました。

もっとも、これは逆に幸運だったかもしれません。道中、運転手を務めるホテルスタッフが、今治市の見どころや名物料理を教えてくれたからです。

「今治では、鶏肉を揚げた『せんざんぎ』という料理が有名ですよ」「ここが、地元の人に人気のお店です」

そんなガイドを聞いていると、今まで知らなかった今治という町が、身近に感じられるようになりました(※)。

車は市街地を抜け、「しまなみ海道」を走り、いよいよ「馬島」へ入っていきました。

馬島へのアクセスは、以下の記事もご覧ください。

瀬戸内海の島に泊まる!GLAMPROOKしまなみのある「馬島」への行き方

さまざまな体験プログラム

今治港から車で走ること約20分。「GLAMPROOKしまなみ」に到着しました。

スタッフの受付を待つ間、愛媛県の名物・みかんジュースと、瀬戸内の名物として知られるレモンの皮のピールで歓迎をしてもらいました。

「GLAMPROOKしまなみ」の特徴のひとつは、島のホテルならではの体験が多くあることでしょう。

受付終了後、私が参加したのがウェルカムパーティー。ホテルから徒歩2分ほどにある海辺で、ドリンクやおつまみを楽しむことができます。毎日、16:00~17:00ごろに開催しているということです。

私が行ったときには、ほかの宿泊者たちが、海を見ながらおしゃべりを楽しんでいました。

しばらく海辺でリラックスした後は、「スカイウォークツアー」に参加しました。 これは、スタッフによる馬島ガイドツアー。馬島の歴史、見どころなどを教えてもらいながら、来島海峡大橋に歩いていきます。

来島海峡大橋は、大島と今治をつなぐ総延長4.1kmの3つの吊橋の総称です。約10年工事が行われた後、1999年に開通しました。海峡を通る船の安全性などを考慮し、3つの吊橋を直線的につなぐ世界初の三連吊橋となりました。

ツアーでは来島海峡大橋の上までエレベーターで上り、そこで記念写真も撮ってもらえます。

夕日が見える部屋

「GLAMPROOKしまなみ」には、グランピング棟とホテル棟があります。

ホテル棟には複数のタイプの部屋がありますが、私が今回泊まったのは2Fの「JUNIOR SUITEtype B」。4つのベッドがありますが、とても広々としています。

そして、何より大きな特徴は、来島海峡大橋と、その向こうに沈みゆく夕日が見えること!

「GLAMPROOKしまなみ」には、海を見ながら楽しめる大浴場がありますが、部屋のお風呂も充実。

一般的なビジネスホテルのユニットバスと比べてずっと広々としており、大柄な人でもゆったりと体を伸ばすことができます。

豪華な夕食

このホテルのハイライトのひとつは、夕食でしょう。

夕食は、日本の伝統的なコース料理である会席料理。食前酒から始まって、刺身、肉、ご飯ものなどが出て、最後にデザートが出るフルコースとなっています。

メニューは、料理長が当日の朝に市場に食材を買い付けに行き、それに合わせて決めているということ。

私が滞在した日には、主に鯛を使った料理などが出ました。

豪華さはもちろんですが、私が特に感動したのは、その絵心のある盛り付け。

例えば、お吸い物は、薄い冬瓜を鯛のすり身で作った団子に被せており、まるで雲がかかって朧げに見える月のようでした。

夕食中は、さまざまな地酒も楽しめます。

「GLAMPROOKしまなみ」の特徴のひとつは「All Inclusive」、つまり、体験やドリンクの費用があらかじめ宿泊費に含まれているため、追加料金を気にせず楽しめます。

私が今回いただいたのは、今治市の地酒「山丹 正宗」。透明感のある辛さで、飲みながら食事が進みました。

夕食後は、夜の散歩。この日は、海に上った月が美しく輝き、やさしい夜風が吹いていました。

普段の日常生活の中では、月をじっくり見たり、風を感じたりする時間はありません。しかし、美しい自然に囲まれた島にいると、心にも余裕が生まれるようです。

朝の探検を楽しむ

朝、目覚めると、窓の外には朝焼けの穏やかな海が広がっていました。

来島海峡では、毎日700隻もの船が通るということですが、この朝も、いくつもの船がゆっくりと海を進んでいきます。しばらく、それらを心静かに眺める時間を楽しみました。

さて、昨日ウェルカムパーティーが行われた浜の近くには、いくつかの見どころがあります。散歩がてら、それらを巡ってみることにしました。

まずは、地域で古くから大事にされている「馬島神社」。境内は美しい木々に囲まれており、いるだけで気持ちがよくなるような場所です。

そして、「洞窟」へ。

ここは満潮時、海中に没するため、干潮の時間帯しか入ることができません。

普段の生活では、洞窟に入る機会などありません。少しドキドキしながら洞窟に入ってみて、振り返ってみると、朝日に照らされた海が美しく見えました。

洞窟を抜けた先からは、来島海峡がよく見えます。

来島海峡は、鳴門海峡・関門海峡と並ぶ「日本三大急潮流」のひとつ。もっとも速い場所では、海流が最大10ノット(時速約18km)の流れとなって、渦潮が発生します。

海の上を渦が巻く様子は、自然の神秘を感じさせ、いつまでも見ていたく感じました。

朝の探検から戻ると、朝食が待っていました。

「GLAMPROOKしまなみ」では、朝食は和食と洋食から選ぶことができます。今回、私は洋食を選びましたが、ボリュームたっぷりで、とてもおいしかったです。

連泊で楽しめる「GLAMPROOKしまなみ」

私は今回、2泊3日し、もう1日は「GLAMPROOKしまなみ」でE-bikeを借りてサイクリングも楽しみました。

その様子は、もうひとつの記事でお伝えします。

なお、「GLAMPROOKしまなみ」への宿泊予約は、こちらをチェックください。

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