岡山桃太郎空港(岡山市北区日応寺)で実施されている自衛隊の演習で、F2戦闘機による訓練が15日始まり、四国沖から飛来した4機が空港に離着陸した。空港前では岡山県内の市民団体などが自衛隊の民間施設利用への抗議活動を繰り広げた。
訓練は、陸海空3自衛隊と米軍が10~20日の日程で全国で展開する「自衛隊統合演習」の一環。基地の滑走路が攻撃されるなどして使用できなくなった―との想定で行われた。
午後1時過ぎ、四国沖でのミサイル防衛訓練などを終えたF2戦闘機4機が同空港に到着。民間のタンクローリーから燃料油を補給し、約2時間後に離陸した。
空港駐車場入り口では、県平和委員会などの4団体約80人が訓練に反対する横断幕を掲げて抗議。同委員会の大西幸一会長(84)は「県民のための空港を自衛隊の訓練に使うことは許されない」と話した。
F2戦闘機による岡山空港での訓練は17日まで行われる見込み。