アスパラの新栽培法開発 明大生ら

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 明治大学農学部は、園芸種子・農業資材の販売などを手掛けるパイオニアエコサイエンス(東京都)と連携し、アスパラガスの新栽培法を開発した。川崎市多摩区の生田キャンパスで発表した。

 農学科野菜園芸学研究室(元木悟准教授、25人)の大学院生・学生らが、病害などを少なくする「採りっきり裁培」として提案した。アスパラガスは従来、一度苗を定植すると10〜20年間、同じ株から出た若茎を収穫する。しかし、病害に遭いやすくなり、株からの収量は年々減少する欠点があった。

 そこで学生らは、収量の多い定植後1年のみで収穫を終えることを提案した。1年で大きく育てるため、従来、降霜期でできなかった3〜4月上旬に定植を前倒しすることを検討。冷害に遭わないよう、畑の畝に深さ15センチの穴を開けることなどで、温度を確保し生育期間を延ばした。最適な品種も提唱している。

 穴を簡単に掘るための機具も開発した。太く大きなものの収穫が可能になり、「端境期で値段が高くなる4月に出荷できる。また、農薬を使う回数を従来の15回から3回と大幅に減らし、安全性も確保した」と元木准教授。

 大学院2年の学生(23)は「簡単に身近で栽培できれば、新鮮でおいしいアスパラガスをもっと多く食べてもらえるようになる。小学校の給食で試食してもらったら好評だった」と農業の活性化に期待している。