病院突入「許されない」とWHO 「戦場ではない」イスラエル非難

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は15日、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザのシファ病院に突入したことについて「全く許されることではない。病院は戦場ではない」と非難した。

 テドロス氏は記者会見で、医療機関や患者は国際人道法の保護対象だとし、仮に医療機関が軍事目的で利用されていたとしても過度の攻撃は控えなければならないと指摘。シファ病院の医療従事者と連絡が取れなくなっているとし「職員や患者の安否を非常に心配している」と言及した。

 テドロス氏は、「ガザに36ある病院のうち、26カ所が攻撃による損傷や発電機用の燃料切れなどで閉鎖に追い込まれている」と指摘した。

© 一般社団法人共同通信社