ベニテスの鶴の一声。エヴァートン、ポルト時代のL・ディアスを獲得寸前で逃していた

写真:リヴァプールで主力の1人となったルイス・ディアス ©Getty Images

エヴァートンは2021年夏、当時ポルトに所属していたコロンビア代表ルイス・ディアス獲得に本腰を入れ、移籍金3000万ポンド(当時約45億円)でポルトと合意間近だったが、当時エヴァートンを率いたラファ・ベニテス監督の鶴の一声により移籍話は破談になったという。イギリス『Mirror』電子版が伝えている。

ルイス・ディアスは2019年にコロンビアのアトレティコ・ジュニオールからポルトへ加入し、1年目からスタメンに定着すると公式戦50試合14ゴールを記録した。するとポルトでの3シーズン目となる2021ー22シーズンには、リーグ戦18試合で14ゴール5アシストと強烈なインパクトを残し、冬の移籍市場でリヴァプールへの移籍を勝ち取った。

エヴァートンは奇しくもディアス移籍を断念した2021ー22シーズンから2年連続で降格争いに巻き込まれることになり、今シーズンもリーグ戦12節終了時点で14位と不安定な戦いが続いている。

ベニテス監督がエヴァートンを率いた当時のスポーツディレクターであるマルセル・ブランズ氏は当時について以下のようにコメントしている。

「私はクラブが成長するように自分の哲学をクラブに導入しようとしていたが、上からの圧力がそれを許さなかった。2021年の夏、我々はポルトからディアスを獲得するためにハメス・ロドリゲスをポルトへ差し出す準備もしていたが、ベニテス監督はディアスについて確信が持てないと獲得に反対した。当時、監督はオーナーに対し大きな影響力を持っていたからね」

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