茨城県知事、2月に訪伊 経済や文化、友好促進 エミリア・ロマーニャ州

大井川和彦知事を表敬訪問したステファノ・ボナッチーニ州知事(左)とジャンルイジ・ベネディッティ大使(右)=県庁

茨城県の大井川和彦知事は15日、同県の友好提携都市、イタリアのエミリア・ロマーニャ州を2024年2月に訪問する方向で準備を進めていると明らかにした。経済や文化などで関係を発展させる。同日、県庁を訪れたステファノ・ボナッチーニ州知事(56)とジャンルイジ・ベネディッティ駐日大使(64)と会談した。

同州の訪問団は12日に来日。5泊6日の日程で東京や大阪を巡り、食や農産品をPRするため茨城県を訪れた。県庁での3者会談は原則非公開で行われた。会談後、大井川知事は経済や文化など包括的な分野で関係を発展させることで一致したと説明した。

その上で「州知事に来ていただいたので、こちらからも訪問したい」と同州訪問を検討しているとの考えを示した。具体的な日程などは今後調整する。

ボナッチーニ州知事は「茨城県は日本国内での科学技術や産業の中心と理解している。州は航空や宇宙産業に投資しており、産業分野で協力を一層深めていきたい」と話した。

州知事らは同県つくば市の筑波大や宇宙航空研究開発機構(JAXA)も訪問した。

同州にはボローニャなどの都市があり、イタリア国内の文化や観光の中心地で食品産業が盛ん。人工知能(AI)やビッグデータの研究が進んでいる。県は1986年に友好提携都市を結んでおり、5月の同州での豪雨災害では義援金を贈った。

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