アプローチのイメージを作る為に練習場でやっておくべきこととは!?【スピンを操るThe Approach Palette/伊澤秀憲】

打つ直前の準備がさらに大事

ライやグリーンの状況確認がアプローチ成功のカギを握る

ボールのあるライとピンまでの状況を知る

「打つ前の準備=イメージ作り」について、話を戻します。事前の準備として技術の引き出しを持っておけばイメージは作れるかというと、残念ながら、まだ足りないものがあります。それが状況の判断。実はこれが最終的な成否のカギを握っていると言っても過言でないほど重要な要素です。

そのポイントは2つ。ボールがあるライの状況と、ボールからピンまでの状況です。それをどう見るか、ということについてはパート3で説明していきます。

グリーン

グリーンの状況を把握することで、どんな角度でどこに落とすのか、前へ進む球がいいのか止める球がいいのか、フック回転がい
いのかスライス回転がいいのかなどが見えてくる。

●ピンまでの状況〈判断要素〉

❶グリーンまでの状況
❷グリーンまでの距離
❸高低差
❹風向き
❺落としどころの硬さ
❻落としどころの傾斜
❼落としどころの芝目
❽ピンまでのライン
・上り ・下り
❾ピンまでのライン
・スライスライン
・フックライン
➓グリーンの速さ

ライ

ボールがあるライはどのような芝で、ボールは浮いているのか沈んでいるのか。それによって打ちやすい球、打ちにくい球が分けられる。

●ボールがあるライの状況〈判断要素〉

❶ライの種類
・フェアウェイ
・ラフ
・ベアグラウンド
・バンカーなど
❷芝の種類
❸芝の長さ
❹芝の密度
❺芝目
❻球の沈み具合
❼地面の固さ
❽傾斜
❾水滴の有無

➓ボールの汚れ、水滴

出典:『スピンを操る The Approach Palette』著/伊澤秀憲

【著者情報】
●伊澤秀憲
二度の賞金王、 伊澤利光を叔父にもち、インストラクターの祖父・利夫さんより2歳から英才教育を受けてきた。同年代の石川遼プロとは親交が深く、技術的なアドバイスを送るなど、その卓越した指導法でも注目を集める。特に”アプローチの神”とされるショートゲームについては多くのツアープロから支持を集めている。アンダーパー所属。

【書誌情報】
『スピンを操る The Approach Palette』
著者:伊澤秀憲

【購入者限定!伊澤秀憲アプローチドリルスイング動画付き】著者は世界で活躍し、国内ツアーで2度の賞金王にもなったプロゴルファー伊澤利光氏の甥。その伊澤プロを育てた氏の祖父・利夫さんから2歳よりゴルフの指導を受け、ゴルフ漬けとも言える日々を送る。ジュニア時代より各大会で好成績を残し、日本ゴルフ史上初めてマスターズを制した松山英樹プロや国内ツアー最年少記録を持つ石川遼プロなど同世代としのぎを削る。その中で氏のアプローチ技術は石川遼プロを始め多くのプロから神業と称され、現在ではゴルフ界で最も注目を集める若手プロの一人となっている。本書ではそんな氏の代名詞とも言えるアプローチに特化し、セオリーとされる打ち方やスタンス、グリップなどに対して、時に真逆の考えを取り入れた氏が導き出した新たなアプローチ概念を詰め込んだアプローチ指南書となる。実際、プロでもスコアを崩す要因の一つがアプローチと言われ、アプローチは奥が深いわりに、使用頻度や技術レベルが高いのが特徴である。だからこそ、本書ではそんなアプローチの深さ、面白さをより多くの方に知っていただき、アマチュアでも実際に活用できる考えや目安、テクニックを掲載し、アプローチをより身近に、より楽しめる一冊となっている。

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