新年は「六幸おせち」 茨城・鹿嶋の清真学園高生が考案、200個販売 地元食材豊富に28品

おせちを考案した清真学園高の生徒たち=鹿嶋市宮中

茨城県鹿嶋市宮中の清真学園高(飯山克則校長)の生徒たちが2022年に続き、食材豊富な鹿行地域を表現した「六幸(ろっこう)おせち」を企画した。シラスや地元ブランドの「かしまし豚」などを活用。生徒たちは「新年を清真学園のおせちで迎えてほしい」とアピールしている。

おせちの企画は「起業ゼミ」の一環で行われ、3年生1人、2年生3人の有志が参加した。2月から製造元との調整を重ね、レシピを考案して、試食を行い完成させ、パンフレットに掲載する紹介記事も考えた。

前回に続き、キーワードに海、山、風、神、土、人を置き、「鹿行」にちなんで「六幸おせち」と名付け、サツマイモやレンコンなど茨城県特産の材料を使用したメニューを並べた。品数は28品。「摘果メロンのピクルス」など評判の高かったメニューを残し、入れ替えたりして昨年よりも2品増やした。

生徒たちによると、卵などの食材費の高騰や、冷凍に不向きな食材もあり、提案したレシピが全て採用とはならなかったが、最終的には茨城の魅力が詰まったおせちになったという。2年生の高橋晴香さん(17)は「思っていた以上に提案を落とされたが、とてもいい経験になった。達成感を味わえた」と振り返りながら、「多くの人に味わってほしい」と願った。

販売は東武トップツアーズ。価格は1万7800円(送料込み)。2段重ねで、2~3人用。予定販売数は200個。申し込み締め切りは12月1日。届け日は同30日。問い合わせは同社(電)050(9001)8724。

清真学園高生が考案したおせち

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