観光庁、ブッキング・ドットコム利用者にフィッシング被害への注意喚起

観光庁は、旅行予約サイト「ブッキング・ドットコム(Booking.com)」の利用者に対し、フィッシング被害への注意を促している。

ブッキング・ドットコムが提供し、宿泊施設で管理する宿泊予約情報管理システムが不正アクセスを受け、一部の旅行者に対してクレジットカードなどの情報を求めるフィッシングサイトへ誘導するメッセージが配信される事案が発生しているとの報告を受けたとしている。

すでに9月19日付で、同社の報道関係者向けのウェブサイトに「【重要】お客様へのお願い-フィッシングメールと宿泊施設への宿泊に関する注意喚起」と題した注意喚起文が掲載されている。ブッキング・ドットコムでは、「予約いただいたお客様へのメールやチャットを用いて、クレジットカード情報を求めたり、お支払いを要求したりすることは行っておりません。お客様におかれましては、予約確認書に記載されている支払い方法の詳細を注意深く確認し、また、予約確認書に記載されている以外の支払いを求めているような施設がある場合は、当社のカスタマーサービスに連絡してサポートを受けるよう、対応へのご協力をお願いいたします」としている。

11月14日、斉藤鉄夫国交相は定例会見で、観光庁が12日、ブッキング・ドットコムの日本法人であるブッキング・ドットコムジャパンに対して聞き取り調査を行ったことを明らかにしている。同社のシステムを利用し、宿泊施設を装って旅行者からクレジットカード情報を盗む被害が全世界で発生しており、被害状況については現在調査中である旨の報告があったとしている。観光庁は13日、宿泊業界団体、旅行業界団体に対して注意喚起を行っている。

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