【MLB】ゲリット・コールがア・リーグのサイヤング賞受賞

写真:サイヤング賞受賞後、妻のエイミーとともにインタビューに答えるコール

MLBは日本時間16日、サイヤング賞の受賞選手を発表。アメリカンリーグはゲリット・コール(ヤンキース)が受賞した。コールはこれが初めてのサイヤング賞受賞となる。

コールは今季33試合に登板し、209イニングで15勝4敗、防御率2.63の好成績。総合指標WAR(Baseball Reference版)では7.4と今季のMLB最高の数値を叩き出し、初の栄誉獲得となった。

得票数で見ると、コールは30人からの投票のうちすべてで1位票を獲得。全会一致での受賞となった。ちなみにア・リーグでは昨季もジャスティン・バーランダー(アストロズ)が満票で受賞しており、2年連続となった。

これほどまでに高く評価されたコールだが、今季キャリア最高の投球を見せたかと言われるとそうではない。2019年にはほとんどすべての面で今季を上回る投球を見せているし、奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)では、アストロズ時代の2018年以降では初めて10を下回ってしまった。33歳という年齢を考えても、むしろやや下り坂に入ってしまっている印象すらある。

これまでのキャリアでコールがサイヤング賞を受賞できなかったのは、投球内容が悪かったわけではなく、単にめぐり合わせが悪かっただけというべきだろう。逆に言えば、コールほどの投手がサイヤング賞を受賞できないままキャリアを終えるような事態にならなかったのは僥倖というべきかもしれない。

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