先発投手の需要が高い今オフ サイ・ヤング賞のスネルも争奪戦に

今オフは先発投手の補強を目指しているチームが非常に多く、現時点で少なくとも8チームが「先発投手2人の獲得を目指す」と報じられている。こうした状況において、当然先発投手の需要は高く、自身2度目のサイ・ヤング賞を受賞したブレイク・スネルについても複数のチームによる激しい争奪戦が予想される。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、パドレスからFAとなったスネルに対し、同地区のドジャースとジャイアンツが興味を示しているようだ。

ヘイマン記者によると、パドレスもスネルの争奪戦に加わっているとみられ、再契約の可能性を完全に排除しているわけではないようだ。しかし、パドレスは今オフ、年俸総額を2億ドル前後まで縮小する方針であることが報じられており、「スネルとの再契約は難しいだろう」との見方が一般的である。スネルを引き留めるためには、フアン・ソトをトレードするなどして予算のスペースを確保することが必要になるだろう。

大谷翔平を獲得する大本命に挙げられているドジャースは、先発投手が最大の補強ポイントである。右ひじの手術で来季投げられない大谷は、この部分では助けにならないため、ドジャースは最低でも1人はトップクラスの先発投手を獲得することが予想されている。まもなくポスティング公示される見込みの山本由伸の争奪戦にも加わる見込みだが、スネルにも興味を示しているようだ。

豊富な補強資金を持つジャイアンツは、多くの大物FA選手をリストアップしているとみられる。スネルのほか、大谷、山本、李政厚(イ・ジョンフ)などに興味を示していることが報じられており、ヘイマン記者によると、コディ・ベリンジャーやマット・チャップマンも狙っているという。昨オフはアーロン・ジャッジの獲得に失敗したが、今オフこそ意中の選手を手に入れることができるだろうか。

なお、米メディア「ジ・アスレチック」のジェイソン・スターク記者は、フィリーズがスネルの獲得に動く可能性について言及している。現時点ではアーロン・ノラとの再契約を目指しているとみられるが、ノラと山本が市場から消えたあと、スネル獲得にシフトする可能性があるようだ。

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