あす(金)にかけて 全国的に荒れ模様 大気の状態が非常に不安定 落雷や突風に注意を

 きょう(木)午後は西から天気が下り坂で、夕方以降は九州で雨が降り出す見込み。今夜は九州や四国で、局地的に激しい雨の降る所がありそうだ。西日本は沿岸部を中心に、南風が強まるので注意が必要となる。発達する低気圧の影響で、あす(金)は強い雨や強風の範囲が東・北日本にも広がる見通し。交通機関への影響に注意が必要だ。

■あす(金)大荒れの地域も

 きょう(木)の東・北日本は、日本海側を含めて晴れている所が多い。この方面はきのうより気温が高く、日差しの恩恵もあり、今の時季としては過ごしやすい見込み。一方、西日本は今夜以降、ほとんどの地域で天気が崩れる見通し。東海や関東、東北の太平洋側でも、遅い時間には傘が必要になってきそうだ。

 太平洋側を中心に雨雲が発達するため、九州は今夜遅くにかけて、四国は今夜遅く~あす(金)明け方に、激しい雨の降る所がありそうだ。落雷や突風に注意が必要となる。あす(金)は強雨域が、近畿や東日本、さらに北日本にも広がる見込み。あす(金)の雨のピークは、近畿は明け方、東海は朝、東京など関東は昼前になる見通し。沿岸部を中心に、土砂降りの雨と風が予想されるため、しっかりとガードできる服や靴を選んだ方が良さそうだ。

 東北でも、あす(金)昼前から太平洋側を中心に雨や風が強まり、北海道は午後から大荒れの天気となる見込み。この時季としては雨量が多くなるおそれがあるため、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒が必要となる。なお、あす(金)午後は、北日本の荒天と同時進行的に、西日本の上空に寒気が流れ込始める見通し。西日本の日本海側や北陸は、夜にかけて雷雲が発達しやすくなるため、落雷や竜巻などの突風に注意が必要だ。

■週末の天気

 18日(土)は日本海側で冷たい雨が降り、全国的に西寄りの風が強まりそうだ。西日本は山地を中心に雪の降る所があり、四国など太平洋側も雲が流れ込んで天気が変わりやすい見通し。北日本は土、日とも風が強く、荒れた天気が続きそうだ。ただ、東・西日本の太平洋側は、19(日)は次第に風がおさまり、気温も上がって行楽日和となる見込み。

(気象予報士・高橋和也)

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