立民、国会議員の任期延長に反対 自民は改憲の必要性主張

 立憲民主党は16日の衆院憲法審査会で、緊急事態時の国会議員の任期延長に反対を表明した。憲法9条への自衛隊明記も不要と主張した。一方、自民党は任期延長や自衛隊明記の必要性を訴えた。今国会で2回目の実質的審議を実施。7月の欧州視察を踏まえ、各党が自由討議の形式で意見表明した。

 立民の中川正春氏は任期延長を巡り「選挙が困難な事態での任期延長には反対だ」と明言。参院の緊急集会で対応すべきだとした。「故意に任期を引き延ばし、時の政権の延命に悪用される恐れがある」と指摘した。自衛隊明記については「自衛隊が合憲との解釈は定着している」とし、不要との考えを示した。

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