高校生が消防団の活動学ぶ 宇都宮工業高校で防災教室

 地域の安全を守る消防団の活動について、関心を持ってもらおうと15日に宇都宮市内の高校で消防団員による防災教室が行われました。

 宇都宮工業高校で行われた防災教室には、全校生徒約950人が参加し、最初に1階の実習室から出火したという想定で避難訓練を行いました。

 校内放送を合図に全校生徒が避難を開始、3階の教室からは避難袋を使うなど、全員が無事に校庭に避難しました。

 続いてデモンストレーションとして、宇都宮市消防団雀宮分団の消防ポンプ車が、校庭に置かれた的をめがけて放水しました。さらに、生徒の代表が消防団員にホースの持ち方などを教わり、消火訓練に挑戦しました。

 この防災教室は、地域防災力の中核を担う消防団員が減少しているため、近い将来の担い手となる若い世代を確保する目的で県が行っていて、今年度(2023年度)、大学1校と7つの高校で実施する予定です。

 宇都宮市消防団によりますと、市内の消防団員は現在約1900人で、ピークの時より200人近く減っているということです。

 消防団員に活動などを質問をする時間もあり、消火体験も含め生徒たちは、消防団の活動に理解を深めていました。

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