宇都宮市中心部・オリオン通りの治安対策へ 市や警察などが初会議

 宇都宮市中心部のオリオン通り周辺で、犯罪や迷惑行為が増加していることを受けて、市内で15日にその対策について話し合う初めての会議が開かれました。

 対策会議には商店街の組合をはじめ、宇都宮市や警察などの12人の委員が出席し、オリオン通りの現状や治安維持に向けた対策について意見を交わしました。

 オリオン通りの過去5年間の通行量調査によりますと、平日の昼と夜、それに休日の昼はコロナ禍前の方が多いですが、休日の夜に限ってはコロナ禍前より5類になった現在の方が多くなっています。また、オリオン通り周辺は飲食店が最も多く小売業の約2倍になっています。

 オリオン通り近くの馬場通り交番が対応した傷害や恐喝などの刑法犯の件数は、9月末現在の速報値で136件、前の年(2022年)と比べて34件、率にして25%増えています。また、東武駅交番でも前の年と比べて23件、率にして29.9%増えています。

 商店街からは土曜日や日曜日の朝にはタバコの吸い殻や、ぺットボトルなどが散乱しているといった声や、夜間に未成年と思われる人が路上でたむろしているなどの意見が寄せられています。

 こうしたことを受けて宇都宮市は、15日から治安対策を支援するため商店街を巡回する警備員の人件費や、防犯カメラの設置について補助を新設・拡充しました。

 また、今月(11月)20日の夜には、15日の会議の委員をはじめ警察官など約40人が合同パトロールを行います。

 2回目の会議は、来年(2024年)1月に行われます。

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