昨日の乱闘でグリーンに5試合無給出場停止と重い処分、トンプソンら3選手に約380万円の罰金

過去の経歴からグリーンはより重い処分に

現地11月14日(日本時間15日)に行われたウォリアーズ対ティンバーウルブズの1Qで乱闘が発生し、ウォリアーズのクレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、ウルブズのジェイデン・マクダニエルズが退場に。この件でNBAは本日、関わった4選手に対して処分を発表している。

問題のシーンが起こったのは1Q開始約2分のこと。残り10分27秒、アンソニー・エドワーズ(ウルブズ)がトップから3Pシュートを放つのだが、その際グリーンとルディ・ゴベア(ウルブズ)はペイントエリアで激しいポジション争いを繰り広げている。シュートは外れてグリーンがリバンドを奪取。クリス・ポールにパスを出してオフェンスへ移ろうというところでマクダニエルズとトンプソンが押し合いになる。ここでマクダニエルズがトンプソンのジャージーを強引に引っ張ったことで争いに発展してしまう。
すぐに選手たちが仲裁に入るのだが、トンプソンを後ろから抑えたゴベアに対して、背後から飛びついたグリーンがゴベアをヘッドロックしてしまった。この騒動でマクダニエルズ、トンプソンが退場処分に。グリーンに対してフラグラントファウルレベル2がコールされて退場となった。

試合後、ウォリアーズのスティーブ・カーヘッドコーチは、マクダニエルズがトラッシュトークを仕掛けたから起きたことでトンプソンを退場させるべきではなかったと発言している。ヘッドロックされたゴベアは「あまり言うべきこともない。あれは、ピエロみたいな行為だ。最初に思ったのはチームのためにプレーすべきだから『私は参戦するつもりはない』ということ。だから(ヘッドロックを受ける中で)審判に両手を上げて見せて騒動が収まるのを待った。失神するほどのヘッドロックじゃなかったしね。ただ、リーグがしかるべき判断をしてくれることを期待している」と問題のシーンについて語っていた。試合後に発表されたプールレポート(番記者によるレフェリーに対する質疑応答)では、チーフクルーのタイラー・フォードが「トンプソンとマクダニエルズは、すぐに口論が収まらなかったのでダブルテクニカルではなく退場処分にした。グリーンに関しては不必要で過剰な行為だったのでフレグラントファウルレベル2をコールした。ゴベアに関しては仲裁しようとしていたと判断した」とコールの説明をしている。

一夜明けてNBAはこの件での処分を発表。スポーツマンシップに反する危険な行為を行ったグリーンは過去も鑑みて5試合の無給出場停止と重い処分を、トンプソン、マクダニエルズ、ゴベアに対しては25,000ドル(約380万円)の罰金処分としている。

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