米大統領、習近平氏を「独裁者」 会談直後に発言、中国強く反発

米カリフォルニア州ウッドサイドの「ファイロリ」で中国の習近平国家主席(右)を迎えるバイデン大統領=15日(ニューヨーク・タイムズ紙・AP=共同)

 【サンフランシスコ、北京共同】バイデン米大統領が15日の記者会見で、中国の習近平国家主席を「独裁者」と呼ぶ一幕があった。中国外務省の毛寧副報道局長は16日の記者会見で「完全に間違っており、断固として反対する」と強く反発した。6月にも「独裁者」と呼んで中国の猛反発を招いており、緊張緩和を目指したはずの会談直後に同様の発言を繰り返した。

 記者会見場から出る際、習氏に関して問われ「全く違う政治体制に基づく共産党国家を統治している男という意味で彼は独裁者だ」と答えた。バイデン氏は6月、中国の偵察気球が米本土を飛行したことを「習氏は知らなかった。独裁者には大きな恥になる」と語った。

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