SORA Technology、固定翼UAV機の開発プロジェクトを推進。東京大と秋田大との共同研究がNEDOのSBIR推進プログラムに採択

同社は、高効率で飛行するUAV機を実現させ、途上国における医薬品のラストマイル配送の課題解決に貢献するとしている。

SBIR推進プログラムとは

内閣府が司令塔となって、省庁横断的に実施する「日本版SBIR(Small/Startup Business Innovation Research)制度」の一翼を担うプログラムで、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)も参画している。多様化する社会課題の解決に貢献するスタートアップ等の研究開発の促進及び成果の円滑な社会実装が目的。

共同研究の内容

ソラテクノロジーが土屋研と田島研と共同で開発を進めているのは、ペイロード5kg、航続距離50km以上の固定翼UAV機だ。機体形状の最適化による空力性能の最適化と高効率モータの開発による電動推進系の効率向上によって実現を目指すとしている。

初期モデルの空力解析結果

解決を目指す課題

ソラテクノロジーは、この事業で開発を進める固定翼UAV機を使って、アジアやアフリカの新興国での医療物資ラストマイル配送に対する課題の解決を目指すとしている。陸上交通の便が非常に悪い新興国では、トラックやバイクでは思うような輸送ができない現状があるという。

こうした課題を解決するために、ある程度の重量物でも運搬でき、長時間飛べる固定翼UAV機を使うことによって、必要な場所に安定的に医療物資を配送することが可能になる。

また、飛行に際して二酸化炭素を排出しない固定翼UAV機は、地球環境の負荷軽減の面でも貢献するとしている。

▶︎SORA Technology

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