太陽光発電事業者に地域住民の個人情報が漏えい 加古川の財産区、提出された意見書に住所など

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 兵庫県加古川市は16日、ため池「塔の池」(同市上荘町見土呂)で検討されている太陽光発電事業を巡り、池を管理する見土呂村財産区管理会から個人情報の漏えいがあったと発表した。住民説明会の参加者4人から提出された意見書のコピーを、住所、名前、電話番号が記載されたまま太陽光発電事業者に提供したという。

 説明会は同管理会主催で9月25日にあり、参加者のうち4人が10月3日までに、太陽光発電パネルの反射光対策などの説明を求める意見書を、財産区を所管する市管財課に提出。地元住民らでつくる同管理会は、同課から意見書を受け取り、本人の同意なしに事業者にコピーを渡したという。

 意見書の提出者が事業者から連絡を受けたため、11月6日、同課に「情報が漏えいしている」と指摘して発覚した。(斉藤正志)

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