宮城・石巻沖で見つかったクジラ 撤去作業が始まる 沖合まで運び重りで沈める

15日に宮城県の石巻沖で見つかった死んだクジラについて、16日午後から撤去作業が始まりました。船で沖合まで運び、重りを付けて沈めるということです。

15日朝、石巻市の狐崎漁港から3キロほどの沖合で、定置網に引っ掛かった死んだクジラが見つかりました。体長は6メートルから7メートル位で、ヒゲクジラの仲間とみられています。

一夜明けて様子を確認すると腐敗が進んでいる影響からでしょうか、海面から出た腹が15日よりも膨らんでいるように見えました。

鈴木奏斗アナウンサー「クジラの尾びれ付近からは、数百メートルにわたって黒い帯状のものが出ている様子が伺えます」

そして16日の午後。

佐藤健二カメラマン「牡鹿半島沖、3キロの海上です。定置網に掛かったクジラが、船によって曳航されています」

県によりますと、16日に撤去作業が始まりクジラの尾びれにロープを掛けた後、午後2時半ごろから沖合に運び始めたということです。

ヘリコプターから撮影した映像では、捕鯨会社の船がクジラを引っ張って運んでいる様子が確認できました。

沖合まで運んだ後、体の中にたまったガスを抜き砂利などが入った重りを付けて、底引き網に影響が無い場所で海に沈めるということです。

宮城県は、16日中には撤去作業を終えたいとしています。

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