アルカラスが大会初白星で決勝トーナメント進出に望み「勝ったことは大きな自信になった」[Nitto ATPファイナルズ]

アルカラスがルブレフを下して大会初勝利

現地11月15日、男子ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ)のラウンドロビンが行われ、世界ランク2位のカルロス・アルカラス(スペイン)がアンドレイ・ルブレフ(同5位)を7-5、6-2で下し、初白星を挙げた。

昨年大会は怪我により欠場したアルカラスだが、今年は7月のウィンブルドンで優勝しノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)の年間グランドスラムを阻むなどの活躍を見せ、ツアー最終戦に初出場となった。ラウンドロビン第1戦では、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同7位)と対戦し2時間31分の熱戦の末に、7-6(3)、3-6、4-6の逆転負けを喫していた。

この日はルブレフとの初対戦を迎えた第2戦。試合は互いに攻撃的なプレーを見せたが、第1セット後半でアルカラスがチャンスを作ると、第11ゲームでブレーク。7-5で第1セットを取ると、第2セットの立ち上がりでリードを奪う。

一矢報いたいルブレフだったが、210キロ後半のサーブとラリー戦でも決して守りに入らなかったアルカラスが押し切った。3-2からはアルカラスが12連続でポイントを奪い3ゲームを連取し快勝。ツアー最終戦初白星を挙げた。

「いい試合だった。大事なのは勝ち負け関係なく、自分のスタイル、プレーを見せること。それができた」と振り返ったアルカラス。ツアー屈指の鋭いフォアハンドを持つルブレフに対して、アグレッシブになることがポイントだったとし「勝ったことは大きな自信になった。最初の試合で負けた後の勝利は少し特別。この数ヵ月、自分のレベルに苦しんでいたから、このレベルでプレーできたことは3戦目に臨むうえで役に立つ」と、決勝トーナメント進出をかけたダニール・メドベデフ(同3位)戦に向けて意気込んだ。

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