陸自、豪特殊部隊と実動訓練 「ノウハウ共有」

水路潜入訓練をする日豪の特殊部隊(陸上自衛隊提供)

 陸上自衛隊は16日、テロや人質事件などに対応する陸自唯一の特殊部隊「特殊作戦群」が9月、オーストラリア陸軍の特殊作戦コマンドとの実動訓練をオーストラリアで実施したと発表した。

 陸自トップの森下泰臣陸上幕僚長は16日の記者会見で「オーストラリアの良好な訓練施設を活用し、それぞれのノウハウを共有し、作戦遂行能力の向上を図った」と説明した。

 陸自によると、特殊作戦に関する調整や計画の作成に加え、狙撃、水路潜入、至近距離からの射撃などの手順を確認した。両者の訓練は2015年度から実施しており今回が7回目だった。

 特殊作戦群は04年3月に発足し、千葉県の習志野駐屯地に拠点がある。

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