岡山市文化奨励賞の2023年度表彰式が16日、市役所であり、芸術部門で選ばれた彫刻家松村晃泰氏（49）＝同市中区＝の功績をたたえた。
大森雅夫市長が「今後も活躍していただき、地域文化芸術の発展に協力してほしい」と激励し、表彰状などを手渡した。松村氏は「家族や周囲の支えのおかげ。多くの人が芸術に触れることができるよう活動したい」と述べた。市特産の万成石などを使った作品3点も紹介された。
松村氏は大阪芸術大大学院を修了後、石材を中心とした多様な素材で創作に取り組み、国内外の展覧会に多数参加。高校、大学の講師として人材育成に努めるほか、県内で産出した花こう岩の石臼を使ったチョコレートの製造、販売など幅広く活動している。
市文化奨励賞は1974年度に創設し、市の文化向上に貢献した個人や団体を学術、芸術の両部門で選出。本年度は学術部門の該当者はいなかった。
