敬老乗車証の自己負担割合10%→25% 仙台市が引き上げ案を提示

仙台市営バスや仙台市地下鉄を10%の自己負担で利用できる仙台市の敬老乗車証について、市は負担割合を25%に引き上げる案を審議会に示しました。

仙台市は、10%の自己負担で市バスや地下鉄を利用できる敬老乗車証を70歳以上の希望する市民に交付しています。

高齢者の社会参加を促そうと50年前に設けられた制度ですが、高齢化に伴い利用者が増え2019年度の一般財源からの支出額は26億円を超え市の財政を圧迫しています。

15日に開かれた仙台市社会福祉審議会で、市が自己負担を10%から25%に引き上げる中間案を示し委員からの意見は賛否が分かれました。

「シニアがシニアを支えたりするまちづくりをしっかりできるんじゃないかなと思って、これでいいかなと私は思います」「2500円払って1万円になるのと、1000円払って1万円になる。結構利用者からするとすごく上がったなという感じを受けるかなと」

市は、この引き上げにより年間5億円程度の歳出削減につながると見込んでいます。

市では11月下旬からパブリックコメントの募集や説明会を開催し、2024年1月に最終案を取りまとめる予定です。

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