【Awards Preview(MVP)】大谷の受賞は確実も票数は? ナ・リーグは僅差の争い

全米野球記者協会(BBWAA)の記者投票によって決まる主要4賞の大トリ、MVPの発表が迫っている。ファイナリストはすでに発表されているが、ア・リーグは大谷翔平の受賞が確実視されている。しかし、ナ・リーグは開票するまで分からない僅差の争いとなっている。

ア・リーグのファイナリストは本塁打王に輝いた大谷翔平(エンゼルス)、リーグ2位の打率.327を記録したコリー・シーガー(レンジャーズ)、そして同じくレンジャーズのマーカス・セミエンの3選手が残った。そのなかで、投打ともに大活躍して歴史的なシーズンを過ごした大谷が自身2度目のMVPを受賞することが確実と見られている。

今季の大谷は本塁打だけでなく、出塁率(.412)、長打率(.654)、OPS(1.066)、塁打(325)の各部門でリーグトップを記録した。さらに10勝(5敗)、防御率3.14、167奪三振と投手としてもハイレベルなパフォーマンスを見せた。投手と野手を並べて比較できる総合指標のWAR(代替可能選手に比べてどれだけ勝利に貢献したかを示す)では、シーガーが6.9、セミエンが7.4、大谷は野手では6.0だが、投手の4.2を合わせると10.2という圧倒的な数字を記録している。

2021年も2位のブラディミール・ゲレーロJr.が残した6.7に対し、大谷は投打合計で8.9を記録して満票でMVPを受賞。今回も満票での選出となれば、史上初となる2度目の満票という大偉業を達成することになる。

一方のナ・リーグは予想が困難だ。ファイナリストは史上初のシーズン40本塁打&70盗塁を記録したブレーブスのロナルド・アクーニャJr.とドジャースのムーキー・ベッツ、そして同じくドジャースのフレディ・フリーマンという顔ぶれ。しかし、事実上はアクーニャJr.とベッツの一騎打ちと言えそうだ。

アクーニャJr.は歴史に残る偉業を達成し、日本時間11月3日に発表された選手間投票によるアワードでは、ナ・リーグの最優秀選手とともに、大谷を抑えてメジャー全体の年間最優秀選手にも選出されている。

対するベッツは、リーグ5位の打率.307、同6位の39本塁打をマークし、打点はアクーニャJr.より1多い107でリーグ3位。さらに守備の貢献度も含めるとWARは8.3となり、アクーニャJr.の8.2を僅差でリードしている。

大谷が2度目の満票受賞を果たし、新たな伝説を刻むのか。そして、激戦のナ・リーグはどちらの選手が栄冠に輝くのか。今季最後にして最高のクライマックス、MVPの発表は日本時間11月17日午前8時から。また1つ、メジャーの歴史に刻まれる輝かしい記録が決まる。

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