神戸市北区の神戸電鉄岡場駅近くに、高さ約50メートルの巨大クレーン群が姿を現している。天高く伸びる紅白のアームはどれも中間あたりで折れ曲がり、ご近所に「初めまして」とあいさつしているようにも映る。
駅から東に徒歩約5分、複数の業者が使う物流倉庫2棟が2025年夏までの完成を予定している。
甲子園球場の3倍を超える約12万6千平方メートルの敷地では、クレーン計11基が働いている。さまざまな資材をつり上げては、右に左にと首を振る。
近くの商業施設やバス停には、工事の様子をながめる高齢者、親子連れの姿もあった。ゴゴゴゴゴゴ。夕暮れに響く機械音は、まちを未来とつなぐ鼓動に聞こえた。（風斗雅博）
