ロシア、ビール大手元幹部拘束 カールスバーグ系企業が株式保有

ロシアのビール会社バルチカが生産するビール「バルチカ3」=10月、ロシア・サンクトペテルブルク(タス=共同)

 ロシア内務省は16日、デンマークのビール大手カールスバーグの関連企業が株式を保有し、プーチン政権が7月に資産を国有化したロシア大手ビール会社バルチカの前社長ら2人を巨額詐欺容疑で拘束したと明らかにした。タス通信などが報じた。

 プーチン政権は今年7月の大統領令で、ウクライナ侵攻を受けロシア市場撤退を決めていたバルチカの資産を一時的に国有化。カールスバーグ側が「事業を盗まれた」と非難していた。

 前社長らはロシア国産ビール「バルチカ」のブランドで今後20年間、製品を旧ソ連諸国に販売する契約を不当に結び、ロシア政府と同社に損害を与えた疑いが持たれているという。

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