重圧懸かるW杯初陣で圧巻ハットの上田綺世、お気に入りは「すべてイメージ通りにいった」3点目のゴール

代表初のハットトリックを達成した上田綺世[写真:Getty Images]

日本代表のFW上田綺世(フェイエノールト)がミャンマー代表戦を振り返った。
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日本代表は16日、パナソニックスタジアム吹田で行われた2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選でミャンマー代表と対戦し、5-0と快勝した。

FIFAランキング158位の格下をホームで迎え撃った一戦では、相手の超守備的な布陣に対して、いかに早くゴールをこじ開けられるかがキーポイントに。

そのなかで日本は11分に上田が早速先制点を奪取。その後、前半半ばにMF鎌田大地、前半ラストプレーで上田が追加点を奪取。3点リードで試合を折り返すと、後半立ち上がりには上田がハットトリックを達成。その後、試合終盤にはMF堂安律にもゴールが生まれ、5-0の快勝スタートを飾った。

同試合でチームを勝利に導く殊勲の働きを見せた上田は、2021年6月15日に行われたカタールW杯2次予選のキルギス代表戦でFWオナイウ阿道(オセール)が記録して以来、約2年半ぶりのハットトリック達成者となった。

この試合の“Player Of The Match”に選出されたフェイエノールトFWは、代表では自身初となるハットトリック達成について「相手も僕たちをかなりリスペクトしている相手ではあったので、手応えというよりはホッとしています、今は」と、手応えよりも勝利という結果を残せたことに対する安堵を口にした。

また、この日の3ゴールはいずれも自身の特長とする動き出しの秀逸さが反映されたものだったが、とりわけMF南野拓実のスペースへのパスに反応しGKの位置をよくみて冷静に決めた3点目に手応えを感じている。

「どのゴールも僕の得意な動き出しから息を合わせて取れたので、個人的にはどれも好きですけど、最後のは意図が(南野)拓実とばっちりあっていて、自分の意識も含めてすべてイメージ通りにいった良いゴールだったのかなと思います」

最後に、森保一監督も戦前から強調していたW杯予選初戦特有の緊張感や重圧という部分に関しては、個人として特別な気負いはなかったものの、相手の戦い方含めて難しさを感じていたと説明している。

「僕自身は特に重圧というものを感じていた感覚はなくて、それよりも相手は僕らをリスペクトしてきましたし、負けてても時間をなるべく稼ぐようなプレーをしてきたなかで、もしチームとして点が取れないと苦しい試合になるなと思っていました。そこで早い時間にひとつ取れたのと、チームとしてそういう相手をしっかり負かせることができて、僕自身はホッとしました」

なお、上田の活躍もあって快勝スタートの日本は21日にサウジアラビアの地でシリア代表戦に臨む。

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