パナスタ凱旋弾も「1点じゃ物足りない」 10番の堂安律、目指す理想像に「まだまだ程遠い」

堂安律は古巣パナスタで1得点1アシストをマーク。[写真:Getty Images]

日本代表は16日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の初戦でミャンマー代表をホームに迎え撃ち、5-0と勝利した。
【動画】堂安律が古巣パナスタで待ちに待った代表初ゴール!

日本はこの初戦を迎えるまでに5選手が離脱を余儀なくされ、冨安健洋もコンディション不良でベンチから外れる陣容だったが、5発快勝と最高の船出に。21日にサウジアラビアで行われるシリア代表戦にも弾みをつけた。

ハットトリックの上田綺世が主役となったが、右サイドでフル出場の堂安も1得点1アシスト。前半アディショナルタイムのアシストは見事なスルーパスで、再三にわたってゴールに迫った姿もギラギラ感が凄かった。

それが実を結び、4-0の86分に守田英正の浮き球パスから、代表通算7ゴール目のダメ押し弾。本人からすれば、古巣ガンバ大阪のホームスタジアム、パナソニック スタジアム 吹田で待ちに待った代表初ゴールだった。

10月の活動で選外とあって結果がほしかったなか、試合を通じた貪欲な姿勢が凱旋弾に繋がった堂安も「ゴールは狙っていたし、獲れなかったら不甲斐ないなと思いながら試合をやっていたから、嬉しく思う」と安堵した。

ただ、ゴールを決めた直後にあまり笑顔なし。その理由を問われると、「それまでに点を獲れないストレスの方が強かった」と返し、幾度もシュートに持ち込みながら、ゴールが遠かったもどかしさが勝ったようだ。

「声援も他のスタジアムより多く感じるし、自然とガンバサポーターが多く来ている証拠」と古巣本拠でのプレーも特別視したが、「1点じゃ物足りない」と唇をかむ。それもこれも今や代表の10番を背負うからこそだ。

「この番号のおかげで自分に厳しくできている。だからこそこの1点じゃ物足りないと思っている1つの理由でもある。自分の理想とする選手像にはまだまだ程遠いのでまた厳しくやっていきたい」

代表復帰戦からさっそく結果を出し、存在感を放った10番だが、このW杯に向けた戦いのなかで、自分に厳しく、個人としてのさらなる成長も追い求めていくようだ。

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