【カンボジア】中銀、QRコード決済で中国アリペイと提携[金融]

カンボジア国立銀行(中央銀行)は、中国の越境電子決済サービス「アリペイ+(プラス)」とQRコードによる決済サービスで提携する。クメール・タイムズ(電子版)が16日伝えた。

中銀は15日、アリペイ・プラスを運営する中国の電子商取引(EC)最大手、阿里巴巴集団(アリババグループ)傘下のバ蟻科技集団(アント・グループ、バ=むしへんに馬)と越境QRコード決済の協力に関する覚書を交わした。アリペイ・プラスで、カンボジアの決済用QRコード国内統一規格「KHQR」を利用した越境決済が可能になるという。KHQRは、中銀が発行するデジタル通貨「バコン」の決済用QRコード。

中央銀行のチア・セレイ総裁は、この提携により、世界各国のアリペイ・プラスの提携店8,300万カ所でKHQRを利用した決済が利用できるようになると説明。同時に、カンボジアを訪れる外国人観光客は、KHQR加盟店でアリペイ・プラスを利用した決済が可能になるとも述べ、カンボジアの事業者に対してKHQRの導入を奨励した。

アリペイ・プラスは、韓国のカカオペイ、マレーシアのタッチンゴー、タイのトゥルーマネー、フィリピンのGキャッシュなどの電子決済サービスとも既に提携している。

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