【韓国】蔚山市に水素電気トラム、実証実験を開始[運輸]

蔚山市は14日、水素燃料電池で走るトラム(路面電車)の実証テストを開始したと発表した。12月末まで継続し、蔚山港駅から4.6キロメートル区間(計2,500キロ)で試験運行を行う。同市によると、商用化に向けた実証実験はこれが世界初となる。

使用車両は、地場現代自動車グループで鉄道車両製造を手がける現代ロテムが製作した5両編成(長さ35メートル)の水素トラム。車体の屋根には水素を電気に転換する装置が搭載され、1回の充電で最長200キロの走行が可能だ。テスト運行初日は、乗客200人を乗せて4キロ区間を10分間走行した。

■トラム鉄道は29年完成予定

同市では8月、市内中心部から総距離約11キロのトラム鉄道となる蔚山都市鉄道1号線の建設事業が政府の妥当性調査を通過した。事業費は3,297億ウォン(約384億円)で、2029年の完工を目指す。完成すれば1日当たり2万4,000人の利用者が見込まれるという。

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