はしか感染・死者数が増加 予防接種率低下が影響

スイスのジュネーブにある世界保健機関の本部

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)と米疾病対策センター(CDC)は16日、2022年にはしかの感染者が世界全体で前年比18%増の923万人、死者が同43%増の13万6千人となったとの推計を公表した。

 新型コロナウイルス感染症の世界的大流行で医療機関が逼迫したことを受け、予防接種率の低下が続いたことが大きく影響した。22年に大規模流行が確認されたのは37カ国に上り、21年の22カ国から大幅に増加した。

 22年のワクチンの接種率は1回目が83%で、2回目は74%。はしかの大規模流行を防ぐためには2回接種完了率が95%必要とされており、依然として開きがある。

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