市長と口論、飲食店で言い争った町議けが…両者が握手した際、市長が手を負傷させた疑い 市長を告訴した町議も虚偽告訴の疑い 地元集会で「市長が暴力」と発言した市議も…名誉毀損の疑い 全員を書類送検、何があった

白岡市長を傷害容疑で書類送検 統一選巡り…市議、宮代町議も

 今年春の統一地方選を巡り宮代町の町議が握手した際、手に傷を負ったなどと白岡市長を刑事告訴した問題で、埼玉県警は14日までに、白岡市の藤井栄一郎市長(69)を傷害の疑いで、中川幸広市議(72)を名誉毀損(きそん)の疑いで、宮代町の川野武志町議(68)を虚偽告訴の疑いで、それぞれさいたま地検に書類送検していたことが捜査関係者への取材で分かった。送検はいずれも13日付。

 4月に行われた統一地方選の県議選東6区の白岡市と宮代町では、定員1人に2人が立候補した。

 同市長や同町議、関係者によると、選挙に先立ち今年2月28日、宮代町内の飲食店で、藤井市長と川野町議が統一地方選の応援を巡り口論になったという。川野町議は口論の後に握手した際、手の甲に傷を負ったとして、3月、同市長を告訴した。

 同町議からの告訴を受け、同市長は4月に同町議を虚偽告訴の疑いで告訴。また地元の集会で「市長が暴力を振るった」という内容の発言をしたとして、中川市議を名誉毀損の疑いで告訴。県警がいずれも告訴を受理していた。

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